定点観測の場所は大井埠頭埋立地の北端の方になります大井北埠頭橋のそばで、火力発電所
の温排水の出る場所の脇の所になります又目黒川の河口のすぐ近くです、温排水の影響下に よる貝はミドリイガイのみでその他の貝は運河内の他の場所でも見る事は出来ます。
自然海岸で貝の種類の多く見られる場所は磯と浜が入り混じった場所ですが、この定点観
測場所では、沈没船が岩礁の役割を、木杭、ごろた石、砂泥地とが変化を付け稚貝が育ち やすい環境になっているものと見られ、潮が引くと小さなミニ干潟が現れます。
最近はこの場所にホンビノスガイが現れ定着するものと見られますが同じ場所で南の暖かい
海に住むミドリイガイ、北の冷たい海に住むホンビノスガイが同居している面白い場所で す。
しかしこの運河の中、移入種ばかりが優先種でコウロエンカワヒバリガイが非常に目立ちま
す、大井北埠頭橋ではこの他にイガイダマシが多く見られこれにアサリを加えて3大打上げ 種で90%を占めます。
又、護岸工事の内容によって棲息する貝の種類が決まってしまう様です。
私の見ている場所はこの北端部(北埠頭橋付近を対象としていますが)から中央海浜公園ま
でですが、南端部から中央公園方面をやはりホームページで「運河のいきもの」として紫煙 氏が発表されております北方面では見られないマテガイなどもも定着しており二つ合わせて 見ると大井埠頭埋立地の運河内全体の状況が良く分かるのではないかと思います。
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