2016年7月から12月

2016年7月3日 北埠頭橋
     今日の北埠頭橋の塩分また2.4%と上昇、今年前半は塩分高い状況で推移していました。また砂浜の
     頂点も北へ移動、何かが変わりつつあるのかも知れません。ただ最近は砂浜の移動ほぼ同じ位置で停止 
     状態になっています。
     貝の出現状況は全くダメな状況で貝の観察だけだと30年前の状況と同じ様な感じです、ただ現在は、基本
     となる定着種は少しだけれど多くはなっていますが、基本種を除くと30年前とほぼ同じ感じを受けます。
      
     運河の変化、、来年にどうつながって行くのか、ちょっと楽しみです。消えて行った貝の再出現、遇因分布種
     の出現と何か変化が起こるのではと思っています。
     
       今日は結構潮が引きました、砂浜も大きく露出しています。水は今日も比較的きれいで、真夏の赤っぽ 
       い色はなく、浅い所では底も良く見えました。 5月頃一度赤っぽくなりましたが今はきれいな感じに
       戻っています。
         
     ウネナシトマヤガイ 幼貝合弁 打上の死貝ですが、運河での出現状態は非常に少ない貝ですが、
     今年は6月にも幼貝が見られました。

     
     北埠頭橋でのヤドカリの群れ、アラムシロとタマキビが少し、後は埋立土砂からの貝を利用して
     います。残念ながらクレハガイ、ヨウバイ等は見られませんでした。            
      2016年7月3日の 北埠頭橋の塩分、2.4%、水温は27.0℃でした。
          今日も大変暑い日でした、塩分2.4%とまた2%台になりました、今年は雨が少ない様な気もしますが
          例年のパターンの様に塩分の低下が見られません。
         塩分を測定し始めてから14年目になりますが、例年では1月から6月に掛けては少しずつ塩分が
         下降して行っていましたが、今年は今迄と違ったパターンになって7月に入っても塩分が高めなの
         ですが、貝の出現状況はダメな状態。
         この状態が、何を意味しているのかは今は良く判りません、砂浜の動きと塩分、まだ多分数年は
         かかると思いますが今後の観察からまた見えて来るかも知れません。        
  2016年7月10日 北埠頭橋                
       今日も水は少し濁り気味もきれいでした。砂浜の位置、また南へ僅かに移動。
     
     砂浜僅かに南へ、高さ少しだけ高く    水は浅い所ではきれい 夏の赤茶色は今は見られません。
     手前の段差の所が排水管土管の場所
     一時はここが頂点だった事も。

      
       段差部の所 橋の向こうに工事船が、そして石が。

     
      今日もウネナシトマヤガイが一つ、先週の個体よりも大きい個体です、今年は塩分濃度がちょうどいいのか
      成長を続けている感じです。
      コウロエンカワヒバリガイ4cmの個体、黄色い帯のあるマガキ
      今年は、貝の方ウネナシトマヤガイ以外は殆どの少産種等の貝も出現がなく変化が有りません、変化の
      無いのもデータでは大事な事かも知れません。
      まだ5月に行った奄美の時の貝砂始めて少ししか経ってなくて、まだ結構残っているけど、また奄美、沖縄
      へ行きたくなりました。やはり何となく寂しい。
   2016年7月10日の 北埠頭橋の塩分、2.3%、水温は28.1℃でした。
    塩分は先週とほぼ同じで水色も先週とほぼ同じ様でした、夏の変な色は今は見られていません。
    今の季節でも塩分2%を超えて、理由は良く判りませんがまた海の勢いが強くなって行く予兆かもしれません。
    今、ちょっと気になるのは、写真で北埠頭橋の向こう側で工事を始めたのかまた石が置かれていました、
    ちょうどハゼ釣りでは私のお気に入りの場所の一つ、これではハゼ釣りも出来ません、何を始めたのか、ハゼ
    が成長する場所なのにまるで関係無い様
    また、外国からの移入種、コウロエンカワヒバリガイの生息場所の増設を行うのでしょうか。何を考えて石を置
    いているのか、何故、この季節なのか、環境影響度は、種の多様性、環境保全、どうなっているのか、私から
    はちっとも理解出来ません。
    
2016年7月17日 北埠頭橋  
      先日の大雨で運河の水濁り やや茶色に。塩分1.4%に。
      砂浜の頂点の位置は変わらずですが高さがちょっと増加、最近は砂浜の動き止まっている感じで頂点は 
      大体いつも同じ位置になっています。砂浜を動かす程の潮の動き止まってしまった感じです。
      
      砂浜の頂点の位置 最近は何時も同じ位置に、動きは停止してしまった模様、ただ段差の上に砂が
      被りだして高さだけは成長しています。

       
       水は濁っていましたが、砂浜のごく浅い所はきれいな感じでした、船が通る波が砂浜の上にかぶって
       濾過されてきれいになっている感じです、また酸素も入るのか酸欠の時は波打ち際すれすれの所に
       ハゼがびっしりと集まって避難します。
       ここの砂浜が無くなると、酸欠の時の避難場所がなくなり、多くの生き物も逃げる所がなくなり生き延びる
       事が出来なくなって死んでしまうと思っています。
       一番大事なのは、非常時にどう助けてあげられるか、人間側でなく運河の生き物の立場で見る必要も
       感じています。
       石積みの護岸は、目黒川出口で見た様に酸欠状態の避難場所として全く効果がなく、意味をなさない様
       に感じています。
         
       こちらは大きく潮が引かないと砂地が出ない部分、今日は杭の水面から下の方、杭の下部も底も全く
       見えませんでした、砂浜の効果は相当な感じがします。
        今回の酸欠で魚が浮いたとの情報は釣りの常連さんにお聞きしました、ハゼの方は大丈夫の様だった
        けれど、大きな魚、セイゴ、フッコ、クロダイ、ボラ等大型の魚がかなり浮いて手づかみで取ることも出来
        た状態だったとの事でした。 今回はハゼも大量に死んでしまう様な酸欠まではいかなかった模様で 
        す。
        今日は貝の方は何時もの貝ばかりで、これはという貝は有りませんでした。
    2016年7月17日の 北埠頭橋の塩分、1.4%、水温は26.5℃でした。
        ハゼの方、今日は少し釣れていました、酸欠の時はダメだったと思いますが、少し水質は戻ったと
        思います。
        運河の中、大雨が降ると酸欠を起こします、今回は最近は大雨が無かったので余計に陸地の汚れた
        ものを洗って来て汚れた様に感じます。特に真夏に雨が降らず、8月末から9月初めに豪雨があると最 
        悪の状態で酸欠が起きています、今年は発生しないといいんですが。
 2016年7月24日
       北埠頭橋  塩分 1.5%と先週とほぼ同じで薄まったままでしたが水色は少し透明度が出ました。      
          
      砂浜の頂点の位置は止まったままの様な     排水土管の所、最近まで砂浜の頂点だった
      感じですが高さは増している感じです。       所です。
      今度は、砂浜の頂点移動の停止が気になります、また初冬位から動き出すのではと思っています。

       
     砂浜の波打ち際 非常に透明度が有ってきれいでした  潮が上がると水没する場所 浅い所は良く見えま
                                        したが、ちょっと深みでは濁って見えます。
     貝の方は今日はハマグリ1個体
     
    合弁の死貝、誰かが捨てたのかと周囲を良く探して見たけれど、この1個体のみでした。
    以前から半片等も見られているので、ここで育った様な感じもします、今迄塩分が高かったので棲息出来て
    最近の急激な塩分の低下の影響で死んだ個体かも知れません。    
   2016年7月24日の 北埠頭橋の塩分、1.5%、水温は30.0℃でした。
       水質の方、今日は未だ2週間前の大雨の状況からかなり回復して来ている感じでした、塩分の上昇は
       0.1%とごく僅か、このまま夏の間続くのではと思っています。  
       今日は朝方、ハゼ良く釣れたとベテランさんが、昼過ぎに会った時には釣り道具も持たず、今日は2回目
       の訪問のようです、やっぱり気になるのかなという感じでした。
 2016年7月31日 北埠頭橋   
     今日の潮、先週より濁りが、塩分も変わらず、砂浜の頂点の位置も変わらずでした。
       
      砂浜の頂点の位置は同じ、水色は先週に比べて少し濁っています。浅い砂浜の底もやや見えずらくなって
      いました。
     今日は先週まで打上では見られなかったホヤの類が群体で打上ていました。
      
     ホヤの仲間は良く判りませんがマンハッタンボヤかも知れません。今日はこんな感じで5個も打ち上がって
     いました、近くでの工事で剥ぎ取られたのか、または最近の塩分が低くなった状態が継続していますので
     その影響か、又は水が濁っての影響かも知れません。
     貝の方はイボニシとシオフキ
     
     イボニシは生貝を確認していますが、シオフキは殻も古く、現在の北埠頭橋では消滅していると思っていま 
     す。 以前、塩分が常時高かった時に現れていた種類で、塩分濃度が低くなった現在は稚貝の打上も全く 
     見られなくなっています。
     同様の傾向に未だ幼貝がほんの僅かに見られたオオノガイが有ります、この貝も北埠頭橋では消滅寸前の
     状態と思っています。
   2016年7月31日の 北埠頭橋の塩分、1.4%、水温は29.1℃でした。
     塩分は14%、1.5%と7月中旬から同じ様な測定値で潮の流入がずっと止まってしまっている様な感じです、
     砂浜の動きもなく何か連動しているように感じます。
     今日のハゼ釣りの方はポツン、ポツンの状態でした。
     相模貝類研究談話会で9月19日(月)に城ヶ島で観察会が予定されています。詳細は相模のホームページ
     を参照してください。
  2016年8月7日 北埠頭橋  塩分下がったままで水濁りの状態が続いています。
            今日も特にこれと言った貝は有りませんでした。

          
      砂浜の頂点の位置は変わりません。     今日の水色は先週と同じ様な感じの濁り方です。
      砂地の海に向かって直線は排水土管     ちょっと深みになると底が見えません。
      からの水の流れた跡です。            岩の様に見えますが、コンクリートの塊です。
      少し前まではこの流れで砂浜が        今は、大きく割れて色々な生き物の棲みかになっています。
      二つに分断していました。
      今は頂点かなり先の方になっています。
      でも、まだ2002年以前の位置には戻っていません。

   2016年8月7日の 北埠頭橋の塩分、1.3%、水温は31.3℃でした。
      最近は塩分1.3〜1.5%と4週続いて低い値になっています。湾奥までの潮の流れが全く止まってしまった
      様な動きになっています。
      今日は暑い日で、運河の中で直射日光下で気温40℃を超えていました。 でもハゼ釣りの人暑さの中でも
      頑張っていました、ハゼの方はポツポツと。

      ハゼ釣りの常連さんから、ちょっと気になるお話しを聞きました、現在釣れているハゼ、今年はお化けハゼ
      が目立って多いので非常に気になっているとの事、この話をどこに持って行ったら良いか迷っていました。
      私も8/11が休みが取れるので久しぶりに北埠頭橋の所でハゼ釣りを楽しもうと思っていますので、状況を
      見て見たいと思っています。ただ小潮なのでハゼ釣りの条件は良くないのですが。
      学生時代に金沢八景の侍従川でお化けハゼをたくさん釣った覚えが有ります、高度成長時代で汚れた水
      を垂れ流した事が原因だったようですが、北埠頭橋では今迄ほとんど感じられなかったのですが運河での
      出現はとても気になります。
 2016年8月11日 北埠頭橋
      何時もは日曜日の観察、今日は久しぶりに祝日でも1日休み、それではと今日はハゼ釣りオンリーで、
      ただ塩分用の水だけ採取と小さな容器を持って、ハゼの方は小潮とあってあまり釣れず、終了してから
      塩分用の水を採取、余ったエサは常連さんへと向かう途中今日の砂浜はと、砂浜を覗いたら首を伸ばして
      天を仰ぐ様なしぐさをしたカメが一匹。
     
      直立護岸で満潮になったらほぼ水没状態になるのでこのままでは死んでしまうだけなので、直ぐに保護。
      運河では生きたカメは2匹目、今回もクサガメの様、砂浜から引き揚げて埠頭内の淡水の池に、
      カメを見つける直前に採取した塩分、家に帰って測定して見ると1.9%とかなり高い値、良く海水の中で泳い
      でここにたどり着いたと思います。水色は先週よりやや濁り状態。
      5/22日にもミドリガメが一匹いたけれど、こちらはすでに甲羅だけになっていました。       
       
       引き揚げたクサガメ 甲羅15cm程      5/22日に打ち上がっていたミドリガメ すでに甲羅のみ
                                  でした。
       自力で運河の中から脱出出来れば良いのですが直立護岸では、やっと砂浜にたどり着いても、上がる 
       事も出来ず、満潮時はまた流され直ぐに死んでしまうのではと思います。
       今日は塩分が急に高くなった感じがします。今迄1.5%以下で動いていましたが、急に高い値になりまし 
       た。

 2016年8月14日 北埠頭橋
       砂浜ごく僅か羽田方向へ移動、水色8/11より少しきれいに、ミズクラゲもちらほらと、ただ塩分は1.2%と
       また下がっていました。
         
       砂浜の頂点、ごくわずかに南に        水色は8/11に比べてきれいに。

       貝の方は今日も特になし
             
           左 ミドリイガイの殻皮の取れた個体、殻皮が取れると白っぽい殻だけが、中々これだけきれい 
           に殻皮がはがれた個体を見つけるのも難しいです。
            左はイボニシ、かなり古い個体

    2016年8月14日の 北埠頭橋の干潮時の塩分、1.2%、水温は29.1℃でした。
                       満潮時の塩分1.5%でした。
       今日は午後からまた運河へ、常連さんがハゼ釣りに来なよとの事で、8/11日の再チャレンジに、
       ハゼは結構釣れましたが、お化けハゼは釣れず、今度もっと詳細に聞いて見ようと思っています。
       常連さん、フグを釣ったと、もう一人の人もフグが釣れたそうです、8/11日の塩分が急激に上がったのと
       関連が有りそうです。
              
          満潮時の砂浜、ほぼ水没状態です。写真中央奥の白っぽい所が僅かに出ている砂浜
          これでは、カメも船が通れば起こす波で流されてしまいます。
  2016年8月21日 北埠頭橋    
          大雨続きで、水の中にホワイトボールがたくさん見られました。塩分は1.2%と先週とほぼ同じ、ただ
          波打ち際には口を開いて軟体の残っている死んだアサリがやや多めに打上ていました。
          
        大雨で排水土管完全に円型に露出していました、頂点の位置は先週と同じ位置でした。 
          最近は砂浜の頂点の移動は完全に止まってしまいました、また秋には動き出すと思っています。 

            
            大雨で排水土管の所、砂浜がえぐられています。

        大雨で死んだアサリ、従来からではまだまだ少ない感じです、明日もまた台風が来る予定で更に
        どんな影響が出るのか心配です。
        ただ、今年はアサリの個体数自体が少ない感じを受けていますので、打上数自体も少ないのかも知れ
        ません。
        ホンビノスガイは通常と同じ、大雨の影響は受けていない感じです。
        写真では良く見えませんが、小さなホワイトボールが水中にたくさん漂っています。
       貝の方はウネナシトマヤガイが1個体。
       
       成貝に近いウネナシトマヤガイ、今年は春先だけでなく一時見られなくなってまた夏になってから見られ
       る様になりました、打上個体の大きさ、少しずつ大きくなって来ています。
       左側はマガキの摩耗損壊個体、何となく形が面白かったので。
   2016年8月21日の 北埠頭橋の塩分、1.2%、水温は32.0℃でした。
       大雨の割に塩分濃度、高めに感じました、アサリが死ぬのは0.5%以下で死んでいますので、実際には 
       もっと低くなっていたと思われます。
       今日のハゼ釣り、ダメだった様で、常連さんではあきらめて帰ってしまった人もいた様、水の中に結構な
       量のホワイトボールが漂っていたのでは、ハゼも食欲は出なかったかも知れません。
       8/22の台風の影響がどう出るのか、ハゼ釣りの人も心配そうでした。      
2016年8月28日 北埠頭橋  
      先週からまた大雨が、今日は更に塩分下がって0.8%と1%以下に、砂浜には淡水の水草 オオカナダモが
      数多く漂着。ゴミも多く漂着していました。
      最近はずっと日曜日の観察なので、雨の後直ぐにと行きませんが、今回もかなり淡水の影響が大きかった
      感じです。
      今日の観察は潮も上げ潮にかかった所でしたが、波打ち際にはアサリの集団打上は見られませんでした。
      アサリの棲息状況も気になります。
          
      砂浜の頂点は僅かに南へ、排水土管は    細長く見えるのがオオカナダモの漂着
      半分が砂に埋まっていました。  
      水は少しきれいに見えるのですが、何時もの海水の色ではなく流れ込んだ淡水の影響の様に感じられま
      した。                
       
       オオカナダモの拡大   以前にもやはり台風の後、漂着した事が有りますが、かなり久しぶりに
       見る出来事です。
       前は家でメダカを飼っていたので、持って帰って真水で良く洗って入れたら、どんどん大きくなって
       メダカの泳ぐ所が無くなるほどでした。やはり帰化種で強いのかも知れません。
       貝の方は、今日も何時もの貝以外何も有りませんでした。
   2016年8月28日の 北埠頭橋の塩分、0.8%、水温は25.7℃でした。
       淡水の多量の流入で塩分、先週の1.2%から0.8%に下がってしまいました、水温もかなり下がりました。
       今日は打上貝もかなり流されてしまった様で、少なくなっていました、代わりにゴミの漂着がかなり多く
       見られ、ホワイトボールの打上も多く見られました。
       今日はハゼ釣りの人、多く来ていましたが、ハゼはポツリポツリの状態でかなり良くない状況でした。
       今週、また台風の来襲で更に淡水化も心配になります、更に塩分が薄くなると今度は運河内に多量に 
       棲息しているコウロエンカワヒバリガイが死んで水質がもっと悪化してしまいます。こちらの方がもっと
       心配です。
2016年9月4日 北埠頭橋
  先週の淡水の流入のせいか、今週の水はやや濁り、塩分は1.4%に、水温も30.7℃に上昇、8月中旬 ごろ  
      に 戻り。
   
砂浜の頂点、また極く僅かに北に。

        砂浜僅かに北に、護岸段差の一部に砂で覆われていました。貝の打上は少なくなっています。
        
      砂浜の水際、きれいな感じですが、砂浜を僅かに外れた護岸の所の水は濁っていました。
     先週も台風でしたが、東京ではほとんど影響は無かった様で、アサリの更なる打上もなく、ヤドカリも
     護岸下には良く見られました。
     今日も貝の方は特別な貝は無いですが、久しぶりにシオフキの幼貝半片1個を見つけました。
       
       左から2個はナミマガシワ(多分埋立土砂からの個体)、運河でも合弁で死んだばかりの個体を
       見つけた事も有りましたが、新鮮そうに見えていても現生ではないと思っています。
        右側の小さな二枚貝はシオフキの幼貝、今年は幼貝すら全く現れていなかったのですが、久しぶりに
        見る事が出来ました、東京湾奥への潮の勢いの弱っている今では北埠頭橋での棲息は難しいのかも
        知れません。
      クレハガイも全く見られなくなりました、2014年11月に見つけた時が最後でそれ以降では全く見られなく
      なりました、1979年に1個体見つけてから1996年までの17年間見られなかった種類ですので、潮の流れ 
      と関係があるのかも知れません、ただその頃の水質と今の水質では格段に良くなって来ていますので
      今度見られるのに17年も掛からないとは思いますが。
    2016年9月4日の 北埠頭橋の塩分、1.4%、水温は30.7℃でした。
      雨が降りやすい日との予報で、今日は釣り人は少ない状況でした、常連さんも見られず、先週から
      あまり良く釣れないので余計に釣り人が少なかったかも知れません。実際には当日の昼間は雨は
      降らなかったのですが。
      ハゼの状況はポツリ、ポツリ程度の様です、水の汚れもわざわいしたのかも知れません。
      多分10月に入ってくれば、東京湾奥へ向かっての潮の動き大きくなって塩分が上昇してくるのではと
      思っています。
 2016年9月11日 
      ファイルが壊れてしまって息子に修復してもらいました。どうもパソコン音痴でどうにもならずしょうがないと
      思っています。
      北埠頭橋 また雨で塩分下がってしまいました。
       
       塩分は低かったですが水色は少し濁ってはいますがきれいでした。
       今日はハゼも少し釣れていました、常連さんからフグが釣れたよ、逃がしてやってくれと見せて
       頂きました。
       
        5〜6cmぐらいのクサフグ、水がきれいな所に棲むとの事、淡水化によっても棲息していられるのは
        水がきれいになっている証拠かも知れません、8/14日の時も2匹釣れたとの事でしたので、ずっと
        棲息している様です。手早く写真を撮って直ぐに水の中に、一瞬で見えなくなりました。
       貝の方は相変わらず変化は有りません。
        
        シオフキとイボニシ、いずれも摩耗、半壊していて古い個体です。
     2016年9月11日の 北埠頭橋の塩分、1.1%、水温は27.5℃でした。
        今日は塩分薄くとも水は先週よりきれい、今年の夏は比較的強い雨が続いています、台風の影響も
        あるのだけれど、酸欠はこの夏の最初の大雨の時、その後は大雨が有っても大きな酸欠は有りません
        でした、雨が降らないで最初の大雨、地上の色々な汚れものがいっぺんに流れて来て酸欠を起こして
        いる様に感じています、今年は大雨が結構続いていますが、昔の様に雨のたびに酸欠を起こしていた
        頃とは状況が違って来ています。
        ハゼ釣りの常連さんから、知り合いの人に漁師がいて、最近は漁の状況が悪いそうで、海の底が荒れ
        てくれれば掃除してくれて良くなるのではと言っていたそうです。
        今は、30年周期のど真ん中14年目でもう少しこの状況は続くのではと思っています、ただ今年7月
        上旬まで塩分が高い状況が続きました、最近では見られていなかった状況で、塩分データを取り出し 
        てから初めて経験する変化です。もしかしたら今年から流れ込みの潮が強くなる方向に転じたのでは
        ないかとも感じています。
        砂浜の頂点の動きもずっと南方向に動いていたものが逆に北の方向へと動きを変えました、この動きも
        連動しているかも知れません。

  2016年9月18日

    今日は午後から貝仲間の例会、午前中に塩分と水温、砂浜の動きを見て終了。

            
       排水土管からの流れで変形した砂浜  水色 少し浅い所では底が見えていました
       台風が次々と発生して最近は雨がずっと降りっぱなし、雨による淡水の流入で塩分は低いまま推移。
         塩分は1.5%と少し上昇、水温26.2℃でした。
         砂浜の頂点の位置は先週とほぼ同じですが、砂浜の形排水土管の所、大量の水が流れたためか、
         変形していました。
         今日もハゼ釣りの人、多く出ていて少しでしたが釣れていました。

     9/19日に相模で城ヶ島に行って来ました。
       
       
        城ヶ島の安房崎の写真です。 貝の打上の多い浜ですがフジツボの殻がたくさん。
        狙いはヤッコグルマだったんですが結局、大破した個体1個に終わってしまいましたが、三浦半島では
        珍しいツマムラサキダカラを2個、奄美大島ではたくさん打ち上がっているのを見ますが、関東では
        なかなか見つける事が出来ません。色も奄美大島の個体と比べると非常に濃い感じです。
        この貝、温暖化でマガキガイと同様により数が多く見られてくるような感じもします。
          
         左から、ツマムラサキダカラ2個、コウダカマツムシ幼貝、ザクロガイ、シロアオリ
 2016年9月25日
  北埠頭橋、水色はとてもきれいでした。底にいるハゼもはっきり見えてまるで真冬の透明度のようでした。
     流れが入って来て塩分でも高くなった様に見えたけれど塩分を測定したら0.9%と低い値でした。 
     砂浜の頂点の位置に変化は有りませんでした。
        
       行けた時間が合わず潮は上の方、水はきれいで水の中の排水口からのくぼみに
       溜まった貝ラインがよく見えます。

     
     護岸の上に釣り上げられた木片が、よく見るとウスカラシオツガイが一つ、久しぶりにこの貝を
        見ました。
        2016年9月25日の 北埠頭橋の塩分、0.9%、水温は24.2℃でした。
        ハゼは釣れていました。
 2016年10月2日
      今日の北埠頭橋の水色もきれいでしたが、先週よりはごく僅かに濁り、塩分、水温も上昇。
      砂浜の頂点も同じ位置、特に有りませんでした。
       
      2016年10月2日の 北埠頭橋の塩分、1.4%、水温は28.2℃でした。
       ハゼは比較的釣れていました。

 2016年10月10日
      今日の北埠頭橋、水色は少し濁り、砂浜の位置は同じで水温のみ下降、ただハゼ釣りは今日は
      好調、今季一番釣れたという人も。
             
       ちょっと水は先週より濁ったものの比較的きれいでした。
       今日も護岸の上からのみです。
    2016年10月10日の 北埠頭橋の塩分、1.3%、水温は22.4℃でした。
        水温がハゼには良かったのか今日のハゼ釣りの人、たくさん釣れたと喜ぶ人も。   
2016年10月16日
     今日の北埠頭橋、急激に塩分上昇、今まで1.3%位でしたが2.1%まで上昇しました。
      
 今日は潮が良く引きましたが相変わらず貝の方は変化なしと見ていたら、変な二枚貝が
 ヌマコダキガイの様な、ヒラタヌマコダキガイのような、生貝の打ち上げ1個体。
 
   
   ヌマコダキガイの様な、ヒラタヌマコダキガイのような、生貝の打ち上げ1個体。 ヌマコダキガイ左右面

    
   採取直後                                小さい水槽内で

 
      ヌマコダキガイは涸沼に、ヒラタヌマコダキガイは移入種で有明海で記録されている貝ですが
       東京湾奥に現れる様な貝ではないと思っていましたが、もう少し個体数が現れればはっきりするのでは
       ないかと思っています。       
   2016年10月16日の 北埠頭橋の塩分、2.1%、水温は22.0℃でした。
       先週と塩分、水温ほぼ同じなのに今日はハゼあまり釣れていませんでした、ただ最干潮の時であった
       ためかも知れません。 
2016年10月23日
       北埠頭橋

        
          塩分は先週とほぼ同様の2.2%、水色もほぼ同様できれいでした。         
        砂浜の頂点の位置は変わりませんが砂浜の高さが少し増しています。水は透き通るように
        きれいに見えます。
      中央海浜公園
        久しぶりに中央海浜公園に行って来ました、微小なコハギガイの状況とヌマコダキガイ?の出現は
        あるのかちょっと気になりましたので。
   
       潮の引きが弱いので砂浜が小さいです。       コハギガイの打ち上げる所、いつの間にか
                                       葦が勢力を増していました。

      今日は、ヤマトシジミの合弁生貝1個(水の中に戻しました)とコハギガイ観察用の砂を採取。
     後日実体顕微鏡で見て、砂の中からコハギガイの合弁の幼貝が出てきましたのでこちらの方は
       まだ健在の様です。
        
      中央海浜公園では ヌマコダキガイ?は見つかりませんでした、もっと潮が大きく引かないと難しいかも知れません。
    2016年10月23日の 北埠頭橋    塩分、2.1%、水温は20.7℃でした。
                 中央海浜公園、塩分、2.1%、水温は21.0℃でした。
                 水色は両方とも非常にきれいでした。
             水温が下がって来てためかハゼの釣れ方がまばらになって来ています。
             護岸の上からアカエイ1匹泳いでいるのが見えました、かなり増えているようです。
             ハゼ釣りの常連さんの話では釣りに来るたびに見られる位と話していました。
2016年10月30日
      北埠頭橋
         塩分は先週とほぼ同様、水温が下がり続けています。
          
       砂浜の頂点の位置は変わらず、さらに砂浜の高さが増した様な、水色はずっときれいなままです。

   
           今日は貝の打ち上げ少なかったけれど、ウネナシトマヤガイの合弁(死貝)が2個、今年は少ないけれど
        ずっと打ちあがり続けている感じです。
      2016年10月30日の 北埠頭橋    塩分、2.2%、水温は18.0℃でした。
         水温2週間で4℃も下がり、護岸の上から見るハゼの姿が見えなくなってしまいました、ハゼ釣りの
         人もこれではと嘆いていました。
         貝仲間の人からヒラタヌマコダキガイではとの指摘が有りました。

         パソコンのハードディスクが壊れてしまったようで、息子に頼んでハードディスクの交換をしてもらいま
         したが一部ファイルが壊れたり、以前入っていたソフトが立ち上がらないとか、回復に時間がかかって
         しまいました。
2016年11月6日  北埠頭橋
         今日は娘の婚約者のご両親と初めての面会を兼ねて食事を、夕方帰宅してから運河へ。
         潮の引かない干潮の時間帯に出かけたけれど、あまり潮は引いていず、太陽の光もかなり
         斜めでしたが、水が非常にきれいで透明感が有り、底がきれいに見えました。
         砂浜の頂点は先週と同じ、高さも同様で変化は有りませんでした。
         貝の方も今日は特にこれと言った貝もありませんでした。
                
                                    透き通っていて真冬の透明さと同じ感じでした。

      2016年11月6日の 北埠頭橋    塩分、2.5%、水温は20.1℃でした。
         塩分上昇しました、これから先、さらに上昇すると思いますが、昨年同期と比べると10日程遅くなって
         いる感じです。
  10月16日のヌマコダキガイ?、ヒラタヌマコダキガイ?まだ生かしています、1週間ほどで水槽の   水質が 悪くなるようで運河の水を採取して水交換しています、人口海水だとプランクトンはいないの 
         で餌の確保を兼ねてちょうどいいかもと思っています。
         運河の水を使って一番怖いのは以前、水はきれいに見えたのだけどクレハガイを即死させた水の
         印象が非常に強く、水質がずっと良い状態で採取出来ればと思っています。         
2016年11月13日  北埠頭橋
         今日の北埠頭橋、水はきれいだったが水色やや緑色に、塩分は2.0%に下降、砂浜やや羽田方向へ
         移動、砂浜の頂点の高さはほぼ同じ、貝の打ち上げは少ない状態でした。
       
      砂浜やや南に                 水はきれいでしたが全体やや緑色に
     貝の方は打ち上げも少なく、特に何も有りませんでした。
     
        
         10/16日 見つけたヌマコダキガイまたはヒラタヌマコダキガイ 11/14撮影
         約1か月後、少しは大きくなったのか良く分からないけど毎週運河の水を
         汲んできて水交換しています。   
    2016年11月13日の 北埠頭橋    塩分、2.0%、水温は17.0℃でした。
         雨のせいで塩分、水温ともに下がってしまいました、まだ冬場の潮の流れ込みは
         本格的でない感じです。
         今日は浅い所では底まで見えていましたが、先週までの様にハゼは見えませんでしたが
         ベテランの常連さん、ハゼのいる場所を知っていて上手に釣り上げていました。
 2016年11月20日 北埠頭橋 
       今日は午後から貝仲間の集まりで午前中に観察、ただ満潮時なので上からのみで。
       水色、先週よりやや濁りで、緑色もやや濃くなっていました。
       塩分は2.7%と今シーズンでの最高値に。
        
      満潮時近く                    底の砂地は見えていたけどやや濁り感が

        10月16日から飼育していて最近、水管を2本出しているのに気が付きました。
       2016年11月20日の 北埠頭橋  塩分、2.7%、水温は16.5℃でした。
         塩分は今シーズンに入って最高値に、まだまだ上昇すると思いますがとりあえず3%を超えるかどうか
         と思います。
         ハゼの方は深場に落ちたようで投げ釣りに変わって来ました。
         相模貝類研究談話会で12月11日(日)に鎌倉、由比ガ浜、材木座海岸の観察会を行うとの事です。
         詳細は相模貝類研究談話会のホームページを参照して下さい。
         昨年の12月の観察会では、結構、面白い貝がたくさん打ちあがりました。
         温暖化に関係するとみられるマガキガイ、今年はどうなっているのか関心を持っています。         
  2016年11月27日 北埠頭橋、今日もこれはと言った貝はなし、30年周期の今はど真ん中、来年がどうなるのか
         2002年から15年目今年の変化からみると少し期待は持てるのかなという感じは受けているのですが
         護岸工事の方もどんどんこちらに近付いて来ていて、この砂浜も来年にはどうなるのか心配していま
         す。            
         
      今日の砂浜、砂浜の頂点は先週と同じでした   今日は先週と比較して少し透明感が出ていました。
       運河後方奥の方に護岸工事の船が見えて
       います。
      2016年11月27日の 北埠頭橋  塩分、2.5%、水温は15.0℃でした。
       塩分は雪も降った日もあり少し下がりました、水温はずっと下降を続けています。
       まだ湾奥への流れ込み本格的では無いようです。
       我が家のヌマコダキガイ?まだ元気です、小さな水槽の中、結構動き回っているようで、見るたびに位置 
       が変わっています。       
  2016年12月4日 北埠頭橋  水比較的きれい 塩分2.7%に、でもまだ3%は超えません。砂浜ほんのわずかに
       北側に移動、打上貝わずかに増えた程度で先週とほぼ同様でした。

         
  少しだけ打上貝増加             水は浅い所では非常にきれいです。

     
        やや深みの所では緑がかって見えています、ずっとこの状態が続いています。       
       貝の方はウネナシトマヤガイの半片1個
       今年はこの貝一年を通じて打上で見つかっています、例年では春先のみとかの出現でしたが今年は
       違っていました。
       去年の秋から今年の春先までの塩分が3%を超えず、例年よりも塩分経過が低かったのでこの貝の
       生息条件に合っていたのかもと思っています。       
    2016年12月4日の 北埠頭橋  塩分、2.7%、水温は16.3℃でした。
       暖かい日が続いたためか水温は上昇しました。 塩分は2.7%と少し上昇しましたが、11/20日と同じ値、
       まだまだ上昇すると思っています。
       今シーズンは2002年の流れ込みから15年、ちょうど30周期のど真ん中、一番流れ込みの弱まっている
       時期と見ています、これからあと5年で20年目の中程度のピークになると思いますが、水のきれいに
       なった現在、これから先の5年後を楽しみにしています。       
  2016年12月11日 
       運河の観察を休んで 今日は鎌倉の材木座海岸、由比ガ浜の観察会に行って来ました。

       昨年の12月にも鎌倉に行きましたが、今回はそれほど荒れた後ではなかったためか、鎌倉で見られる
       いつもの貝ばかり、本当はマガキガイの状況を見たかったのですが、今回は1個体も見られずでした。
       ただ逗子海岸の番人からは逗子では成貝が打ちあがって来ているとの事でした。
       三浦半島各地で、生息場所に合った場所では南方系の貝が増加しているのが見られているとの
       情報も教えてもらいました。


        ダンベイキサゴ 今日は結構打上で見られました。
                                                                     
                                                                     
     
       鎌倉の代表的な貝  左からカバザクラ  上ミゾガイ    フジノハナガイ
              モモノハナ サクラガイ  キュウシュウナミノコ
       今日は黄色いカバザクラが良く見られました。


                
                 クリンイトカケ、オダマキ、ヒメネシジガイ
                 ?    イソマイマイ
         今日は温暖化に関しての貝にはほとんど会えませんでした。
         鎌倉は海が荒れた後の方が色々な貝が打ちあがって、今までの海の中との違いが分かるのでは
         と感じました。
         我が家のヌマコダキガイ?は未だ元気で動き回っています。
         来年、1月11日から石垣島へ、現在飼育中のオカヤドカリ7匹、少し大きくなって来ました、一緒に
         連れて行って逃がしてこようと思っています。

 2016年12月18日 北埠頭橋 
          先週は鎌倉の海岸での観察会で運河の観察休んで、今週は運河の方、塩分少し濃くなったかなと
          思ったら2.6%と先々週とほぼ同じぐらいの値でした。まだ本格的な流れ込みがないのか、潮の勢い
          が弱いのか、もう少し様子を見ないとわからないと思いますが、前シーズンと同じ様に低いままの
          可能性もと思っています。

           
        頂点ほんの僅か北に移動       浅い所では水の中もきれいに見えています。
      
    去年の今頃、頂点はちょうど排水土管の所でしたのでずいぶん移動しました。
       
          先々週よりもちょっと深場では緑色が濃くなっています。

         
         ウネナシトマヤガイ合弁 2個 1個はボロボロでも現生の貝です、もう1個は磨かれたような感じ。
         右端の巻貝はマルテンスマツムシ、多分こちらは埋め立て土砂から、左端のウネナシトマヤガイと
         比べるとこちらの方が新しい感じです。
    2016年12月18日 北埠頭橋の水温 14.4℃、塩分2.6%でした。
         今年ももう残り僅か、塩分の動きは前シーズンと同じような感じ、30年周期では15年目が終わろうと
         しています、ちょうどど真ん中に当たりますが潮の勢いの弱いのは、このためかも知れません。
         2002年の大変化から今迄の運河の動きは私の考えと潮の勢い、貝の発生、衰退状況一致しています。
         この観察、北埠頭橋の砂浜があるから出来ていて、中央海浜公園では感じられない潮の勢い、貝、
         他の生き物の発生状況が北埠頭橋では非常に鋭敏に変化を見せてくれるからに他なりません。
         この観察場所がなくなってしまえば、中央海浜公園ではほとんど感じられませんので代替場所と
         ならず中途半端で終わらせる事になるかも知れません。
         以前一時中央海浜公園だけで半年ほど観察を続けましたが、運河の水の中の動き、全く見ることは
         出来ませんでした。 
         今は運河の水の中が良く見えている感じがします。40年に渡る観察結果からの変化で感じています。
         来週は今年最後の観察、この1年のまとめをと思っています。
2016年12月25日
         北埠頭橋 砂浜の頂点は先週と同じ 水色もほぼ同じで塩分は先週より01%低い2.5%で湾奥への
         流入の勢いが感じられません。

            やや打上貝が増えています。         浅い所では水の中のゴミがくっきりと
                                      少し深くなるとやや緑色っぽく

           今日の貝は
           
            ミドリイガイ幼貝   ウスカラシオツガイ幼貝  コウロエンカワヒバリガイ
           ミドリイガイの幼貝 いつも12月初めには現れるのだけれど今年は遅くなっています。
           打ち上げの数もずいぶん減っていますので生息数もかなり減っている感じです。
           ウスカラシオツガイも打ち上げの仲間から外れてしまいこちらも生息数はかなり減っている
           感じです。
           コウロエンカワヒバリガイ、生息数は変わらず打上の中では一番多い貝、今週は大きめの
           個体が多く見られました、上の個体3.5cmあるのにまだ幼貝の色をしています。
           ヌマコダキガイの2個体目年内にはとうとう見つけることは出来ませんでした。 ホンビノスガイ
           でさえ2個体目が見つかるのに半年ぐらいかかったと思います、来年はこの貝がまた見られるの 
           か定着するのか興味もあります。
           最近はイボニシの打ち上げも見られなくなっています。

            
        それと今日は運河の中をゆったりと泳ぐクロダイを見ましたので。       
       護岸近くを泳ぐクロダイ、上から見ても大きく50cm近くはあると思います、浅い所で水がきれいなので
       水の中でない感じに見えています。
   2016年12月25日 北埠頭橋の水温 14.1℃、塩分2.5%でした。        
       ハゼ釣りの人も少なくなりました、今年の観察も今日が最後です。

  2016年のまとめ  
        今年も低調な年で、昨年同様基本的な種類でした。30年周期のど真ん中と云う事もあり、海の中が
        動かない状況が続いているのを感じます、塩分の動きも弱く、昨年と同じような状況になっています。
        水の色は夏場もそれほど悪い状態ではないのだけれど貝類の種類数の出現は低調でした。
        ただ、反面 ヒバリガイの幼貝の出現、ヌマコダキガイ?の出現が見られました、水がとてもきれいに
        なっている事もあるのではと思っています、運河での貝の出現の多様さは湾奥までの潮の流入の
        強弱が大きく関係しているように感じられます。
        それと今年、砂浜の動きに大きく変化が見られました、2002年の砂浜の崩壊からずっと砂浜は南方向
        に移動し続けました、それが今年初めて動きが反転し北の方向に動き出しました、ただ今は動きは
        停滞していますが、来年前半でまた動き出すのではと感じています、2002年から15年で海の動きが
        今後次のピーク(2022年)に向かって変化を起こしつつあるのかなとも感じています。
        ただ、今は海の中、生き物の状況、見えているのだけれど、護岸工事がだんだんとこちらに向かって
        来ていて、観察可能な状態で工事を終えるのか、または全く観察不能の状況になってしまうのか
        非常に心配しています、次の大きな変化まであと15年、その後の2年間で現れる多様性を見たいと
        思っています、ただそれまで生きて観察出来るのかとの不安な面もあるけれど。

        41年観察を続けて今は運河の中、どのようになってなっているのか、なんとなく良く見えるようになりま
        した、水がとてもきれいになっているのも分かります、また水がきれいなのになぜ出現する種類が
        少なくなってしまうのかも分かって来たように思います。
        でも今の砂浜がなくなってしまえば、多分もう運河の中の状況分からなくなってしまいます、砂浜の
        動き、水の流れ、色、出現する生物により、色々な状況が見えて来ています。
        私には中央海浜公園では、これらの事が見えて来ないのです。      

        
       





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