2005年7月から12月 
  2005年1月から6月の状況は過去のページに移動しました。 ここをクリックすると2005年1月からのページに
  移動します。
 2005年7月3日 
  雨の日が多かったためか、今日の北埠頭橋の砂浜はホワイトボールと木葉で一杯、波打ち際は埋まっている状況
  でとても、貝を見つける状況では有りませんでした。
    時々、大雨の後ホワイトボールが流れ着きますが、今日のは特別ひどい状況でした。
   貝の方は、結局、貝の溜まっている一番上の打上ラインのみでしたが、その中にセキモリガイの生貝が一つ、
   他、キセワタの殻が一つ。
    塩分は1.0%でした。
   今年前半は、昨年の状況を引き続いているような感じでした、ユキミノガイが今年も現れいずれも生貝で3個体、  
   昨年と違うのは、今迄1個体のみだったフドウガイを3個採集、やはり今迄殆ど見かけられなかったシズクガイが
   数多く現れている状況、初めて運河に現れたセキモリガイが複数で(生貝4個、死貝2個)、キセワタもやや多く見受け
   られました。
    これから梅雨明けまで、洪水のような雨が降らない様にと思いながら更に観察を。
   久しぶりに中央公園に行って来ましたが、こちらの方はホワイトボールは見られませんでした。
   クレハガイ、セキモリガイが見られるかなと探して見ましたが有りませんでした、カガミガイの1.5cm位に成長している
   個体が見られましたが、その他は大きな変化はありませんでした、昨年数多く現れたヒメマスオガイは今年は昨年
   の様に見られ無い様です。
      塩分は、北埠頭橋と同じ1.0%でした。
     
    ホワイトボールと木の葉の状況
     
    セキモリガイ現在まで6個体            ユキミノガイ 大きいのは6月、小さいのは4月と5月上旬 
   生貝4個、死貝2個(残り1個は水槽の中に)    元気な時は軟体は白、元気がなくなると朱色に変化する
                            様な感じです。
     最近は採取してくる水が悪いようで、春先の様に元気に動き回る姿がなく、他界してしまいました。
 
  2005年7月9日
  今日も北埠頭橋のみですが、先週ひどかったホワイトボール今日は見られませんでした。
    今日は、クレハガイを3個、昨年の7月に初めて見られたヨウバイが(今まではこの1個だけでしたが)今日は2個  
    も 1個は殻口破損、もう1個は完全でした、これで北埠頭橋での合計は3個目になりました。
    マテガイも1個、死貝ですが新鮮な合弁(少し壊れていますが)1個、北埠頭橋ではマテガイは大きく育たないと
    思っていましたが、初めて6.7cmのやや大きな個体を見ました。
    その他ブドウガイ1個(死貝)、ウネナシトマヤガイ1.5cmの幼貝(生貝)、ウチムラサキ合弁幼貝1個、シズクガイ2個半、シズクガ
    イは少なくなりながらも打上は続いています。
    白線の入ったムラサキイガイを見つけました、ムラサキイガイでは10年ちょっと前にも見つけていますので本当に久し 
    ぶりという感じです、今年ホトトギスガイでも同じ様な白線入りを見つけています。偶然かも知れません。
     ホトトギスガイで同じ様な白線入りはこちらをクリック。 
     ホンビノスガイは、今では打上貝の中に普通に見られる様になっています。子供の持つような小さなバケツ
    ならばそれ程時間を要しなくても一杯になる感じです。
    今の時期は、潮も引きますし、又雨が多くなるに従って塩分濃度の上下動が激しくなってしまい、貝も死んで 
    打ち上がって来る様な気がします。自然海岸では6月頃は打上の最低の時期と言われているようですが、運
    河では逆にこの時期が一番、色々の貝が見られる時です。
      今日の塩分は 0.7%でした。
   
    ヨウバイ、マテガイ、上はウネナシトマヤガイ幼貝          上から ムラサキイガイ白線入り シメシラトリ幼貝    
                                      クレハガイ、ウチムラサキガイ幼貝、ヒメシラトリ幼貝、ブドウガイ
 
 2005年7月10日
  天気予報では今日は雨との事で、昨日は少し時間をかけて、どうせ今日は雨で家で貝の整理でもと思ったら
  日差しも出て、家に居られず、又運河へ、でも今日は今年初めてのハゼ釣りをメインにと思っても、まず貝を見て 
  から餌堀りをして、でも昨日良く見てしまったせいか、今日は余り目立った貝も有りませんでしたが、クレハガイは3個
  (2個はかなり破損)、でもクレハガイは2日間で6個の成果、今年はかなり増えているようです。
  セキモリガイの方は見つかりませんでした。
   ハゼ釣りは、20〜30匹位、釣上げたハゼは全部再放流しました。ほぼ入れ食い状態でした。
  最近は、ハゼをこの位釣ると満足してしまって、また直ぐに貝探しを、でも20〜30年昔に比べれば貝の方は沢山
  の種類?が見つかるようになって、現在は貝の方が面白くなって来ています    
   今日の塩分は0.6%でした、昨日夕方からの雨で、又一段と薄くなっていました。

 2005年7月18日
  今日は梅雨明け、潮は午前8時45分が最干潮、早めに家を出ましたが朝から暑い、セミの初鳴きの声は聞こえ 
  ませんでしたが来週はにぎやかに?
   今日も北埠頭橋のみ、クレハガイの壊れたのが2個、セキモリガイは見つける事は出来ませんでした、シズクガイも
  今日は半片が2個のみ、シズクガイの打上はそろそろ終期かも知れません、キセワタガイも終期の様です、今年も
  チヨノハナガイの数多くの打上は見られませんでした。
   今日の砂浜は、何時もと比べて貝の打上は半分ぐらいでした、又砂浜に段差がついていました、まだ少しだけ
  浜は動いてるようです。
   そんな中で、今日はアサリの模様で染分けになった様な模様を持ったもの1個、マガキの様で殻の色が違う
  合弁の死貝、ムシロガイの多分、埋立土砂からでないと思われる個体1個を採集。(埋立土砂からのムシロガイは
  良く見うけられます、幼貝は 2004年に初めて北埠頭橋、中央公園で各1個ずつ見つけています。)
    
   染め分け模様アサリ、マガキ?、ムシロガイ(もうちょっとで成貝)            反対側
   カキは別種?、磨耗していますが殻の色調が異なって黄色地になっています。 
  塩分は、雨が少なかったためか、1.25%と先週の倍の濃さに回復、5月以降2%を越えての測定値が有りません
  むしろ、この方が運河の塩分は正常値かも知れません?、測定開始は2002年10月ですから、高潮の影響がすで
  にあった状態からの測定でしたので、潮の流入による影響での定常値ではない状態でのデータであったんでは
  ないかと最近感じています。 

2005年7月24日
  今日は、何時もより良く潮が引いたようです、中央公園も久しぶりに行って見ました、中央公園はハゼ釣りの人も
  多く、にぎわっていました、クレハガイ、セキモリガイ、ヒメマスオガイも見つける事は出来ませんでしたが、エガイの半片を一
  つ見つけました、北埠頭橋では見つけていますが中央公園では初めてです。
   北埠頭橋では、ゴイサギガイの半片、この貝は運河では初めての採集となります。後はクレハガイを3個、きょうもセキモ
   リガイを見つける事は出来ませんでした、一時的な短期間のみかも知れません、又シズクガイも見られませんで
   した。
  今日は、潮が良く引いてましたので、久しぶりに北埠頭橋をくぐって、更にその先に砂浜だけですが、そこで
  ゴイサギガイを見つけました。
  それとカガミガイが打上で結構見られました、5cm程の大きな個体も(3年前位までは、カガミガイ自体を見ることは有り
   ませんでした昨年、その前と潮が引かず、その場所自体へも行くことが出来ませんでした)、北埠頭橋の何時 
   もの砂浜では、カガミガイは小さな個体、それも非常に少ない、北側の浜では全く見られないとちょっと位置が変 
   わっただけで大きく生息状況が異なっています。又、高潮の影響がなくなって来たかなと思えます。
   目黒川の河口近くでは塩分が薄くなりカガミガイは生息出来なくて、河口から離れるほど淡水の影響が弱くなって
   いるためと思っています。 来年はここでのカガミガイは見られなくなっているかもと現在思っています。外れてくれ
   ればと思っていますが。   
   ついでに、北埠頭橋をくぐった先でホンビノスガイを採っている人がいましたので、状況を聞きながら見ていました 
   が、普段、人が入れない場所か、7cm前後のホンビノスガイを大量に、掘るとポコポコ出てくる状況、大きい割りに 
   非常に密度が濃いといった状況でした、普通のバケツに大きなホンビノスガイで直ぐ一杯になるような状態でした。
   
    ゴイサギガイ、    サビシラトリ幼貝、   エガイ   北埠頭橋の南側、潮が大きく引いた時だけ露出します。
        此処にもたくさんの砂地の貝が生息しています。
      
  ついでに大きく潮が引いた時に木杭に見られるミドリイガイの生息状況です。大きさは、7cm前後有ります。
   2005.7.24撮影
  今日の塩分は、北埠頭橋、中央公園ともに1.5%でした。

2005年7月31日
  先日の台風の後で、砂浜の状態が気になっていましたが、やはり砂が流されて又20cm程、砂浜が低くなって
  いました。
  冬の昼間の干潮では余り潮が引きませんので、此処まで低くなると冬の観察は難しいかなとも思っています。
  貝の方も、かなり流され打上も1/5程に減ってしまっていました、普通自然海岸では台風の後、何日か経って
  貝が沢山、打上げて来るとの事ですが、運河の中では通用しないようです。
  何時も台風の後は淡水化の影響で大量のアサリが死んで打ち上がって来ますが、今回はそれ程の影響はなか
  った様で安心しました。
  それでも、少ない打上の貝の中からクレハガイの中型を2個、ヒメシラトリの幼貝合弁(何れも死貝)、シズクガイの
  半片を1個程度の内容でした。
   塩分は0.6%と又低くなってしまいました。 ただ水は割合ときれいでしたのでアサリ+ホンビノスガイ効果
  かも知れません、岸辺からは沢山のハゼが元気良く泳いでいるのが見られました。 

 2005年8月7日
  今日の北埠頭橋の砂浜は10cm程、高さが戻っていましたが全体にのっぺりした感じになっていました。
  今日もクレハガイが2個、最近クレハガイが複数(と云っても2〜3個位ですが)で打ち上がっています、レッドデータブックでは
  希少種との事ですが、こんな場所で見られるのが不思議な感じもします。
   シズクガイは、今日は白化した半片の壊れたもの1個、もう終わりのようです、ユキミノガイ、セキモリガイも見られません、
  代わって最近は、ムギガイの新鮮な幼貝が打ち上がって来るようになりました。
  塩分は1.5%でした。
  今日は中央公園の方にも行って見ましたが特に有りませんでした、ただ、ワカガミガイの半片が41個打ち上がっ
  ていました、それに混じってシマワスレガイも6個、南方種で全く生息域が違いますので捨てられた貝の様です、
  先々週行った時は有りませんでしたので以後と思いますがこんな場所で会えるとは思いませんでした。
  それにしても、最初の1個を見たときは、あれ!と云った感じでした。約15m位の範囲で見られました。
   塩分測定用の海水の採取はこんな事があって忘れてしまいました。
      
   北埠頭橋 クレハガイとムギガイ幼貝            中央公園 捨てられていた貝
                                   ワカガミガイとシマワスレガイ
2005年8月15日
  能登の方へ旅行に行ってましたので、更新は一日遅れで。
  帰って来て直ぐに運河に、今日は潮が悪く、おまけに又砂浜の高さが減少、今までの最低ラインに、砂浜も小さく
  それ程長くの観察は出来ませんでした。
  貝の方は、ヒメシラトリガイの幼貝、ホンビノスガイの模様入りの幼貝、温排水上の所でキヌマトイガイ各1個位でした。
  塩分は0.7%と又薄くなっていました。
  能登の方では、富山湾側の氷見の海岸へ、宿泊した宿の直ぐ下に富山県栽培漁業センターが有り、その直ぐ下
  の小さな砂浜の海岸へ、そこで白いサザエと緑のアワビの幼貝を、緑の色のアワビは養殖した稚貝のエサの関
  係で緑色になるそうです、白いサザエは初めて見ましたがこれも養殖の関係かも知れません。
     能登での貝
        
   富山県氷見海岸で 白いサザエと緑のアワビ   雨晴(あまはらし)海岸で マクラガイ(上)とケマンガイ(下)
   富山県氷見の近くに雨晴(あまはらし)海岸が有り、電車から貝の打上が沢山見えましたので行って見ました。 
   マクラガイが沢山打ち上がっていて、これ程沢山のマクラガイの打上を見たのは初めてでした。
   その他、ケマンガイの合弁他、多種類の貝が上がっています。微小貝用の貝砂も少し、微小貝も色々な
   貝が入っているようです、ただ太陽に長い時間さらされているようでやや色褪せていたのが残念でした。
   春先に行って見ると新鮮なマクラガイ他、色あせていない貝で更に面白いと思われます。
    海は非常にきれいで日本100選の海水浴場の一つとの事から貝も色々な種類が見られるようです。   
  2005年8月21日
   今日は久しぶりにハゼ釣りを堪能してと思ったものの、貝の方を先に見てと何時もと同じパターンで、エサの
   ゴカイを採る頃にはかなり上げて来て、ぎりぎりで何とか確保。
    貝の方は、珍しくキヌマトイガイが打上で、その他クレハガイの古い個体1個、ムギガイの新鮮個体2個、他は何時もの
   パターンで、ゴカイを掘っているとホンビノスガイが良く見られます、現在は2.5cm〜3cm、6cm前後と二段階位に
   分かれる様です、数は2.5cm〜3cmの方が圧倒的に沢山見られます、大きい方は、アサリと一緒に採られた
   様です。
    シズクガイは今日は見られませんでした、今は例年の如く、春から初夏に見られた様な特別の貝も見られなくな
   って来ています。
    でも暑い、直射日光の下、ずっと貝を見ていると、タマキビガイの磨り減ったものがイナザワハベガイに、アサリの磨り
   減ったものがウチムラサキの幼貝に見えたり、サカマキガイの壊れたのがブドウガイに見えたりしています。
    今日の塩分は1.5%でした。
   
   キヌマトイガイとムギガイ                  ミドリイガイ、昨年12月頃運河で生まれた幼貝が     
                                      今頃には、この大きさにまで育ちます。
   ハゼ釣りの方は、水が悪いのか、先週釣れていたのに、1時間程やって5匹と全くだめでした。
   
 2005年8月28日
  先週の台風で運河の砂浜が又更に減少しているのではないかと心配していましたが影響は殆どなく、逆に極く
  僅かですが高くなっていました、今日は潮も引かない日で砂浜も小さく貝の打上も流されてしまったのか少な  
  い状態でした、僅かにアサリに影響はあったのかな程度の観察で貝の方は何時もと同じで、特にこれはと云った
  台風での影響はなかったようです。
  ホンビノスガイの死んだ合弁打上を少し、もう標本として要らないと思いつつ毎回少しずつ持って来てしまって
  います。
  今日の水色はきれいでした、ハゼ釣りの人も多く来ていましたが、ハゼの方は影響が残っているのか良くなか  
  った様です。
   中央公園の方も台風の後と云う事で行って見ましたが、台風による影響はなかったようでした、ただ打上の貝 
  はこちらもかなり少なくなっていました、こちらの方も特に記述するような貝は有りませんでしたが、前に見た、  
  中央公園で捨てられていたワカガミガイが未だ少し、シマワスレ1個、今回新たにフキアゲアサリが1個見つかり
  ました、捨てられた貝の中に混ざっていたようです、いずれも半片で、前に見られたものは全て回収したと思って
  いましたが未だ残っていたようです。
   塩分は、両方とも0.5%でした。
   来週は少し潮も引きますので、少し期待しています。
 
 2005年9月4日
  未だ、結構暑くセミも元気良く鳴いています、砂浜は低め安定型になってしまいました、
  先週よりもかなり打上の貝は増えていましたが、春から夏にかけての状況とは、いつの間にか変わってしまい、
  珍しいと思える種類も見られなくなって来ています、塩分が低くなったのと関係も有りそうですが、来年が心配。
  シズクガイは完全に姿を消した様です。
   今日は、クレハガイを久しぶりに1個とホンビノスガイの奇形を最初見つけた時は一瞬イワホリガイに見えて、良くみたら
  ホンビノスガイでした、1000個以上のホンビノスガイを見ていますが、この形の奇形は初めて見ました。  
   2002年10月から始めた塩分測定のグラフを作って見ました。塩分が変化して来ています。

   
    左 ホンビノスガイ奇形、  右 正常個体
    9月4日の塩分は0.9%でした。

2005年9月10日
  今日の潮は引きも弱いため、又、砂浜自体の砂の減少で最干潮時では砂浜も小さくなって大きく現れません
  でした。 只、貝の打上は多く見られました、そんな中で8年ぶりにヒレイトカケガイ?としているイトカケの仲間が
  1個打ち上がりました。
  (1996〜1997年にかけて3個体打ち上がり、その後見られませんでした)
  リストではとりあえずヒレイトカケガイ?としていますが日本近海産の貝類図鑑他を見ても合致しておらず良く   
  分からない貝です。
   それと今年2個目となるクリンイトカケガイを見つけました。
        
     ヒレイトカケ?とクリンイトカケ           アサリ(何となく模様が)、ヒメシラトリ、ムギガイ幼貝  
   アサリは何となく模様が面白かったので、ヒメシラトリの大きな個体、北埠頭橋の所では大きなヒメシラトリは珍しく
    なぜか幼貝ばかりで久しぶりにやや大きな個体が見られました、ムギガイは2個とも幼貝で殻皮がついて
    います。
    塩分は、0.9%でした。(どうも塩分を忘れてしまいます9/4は0.9%でした) 大雨が続いているため薄くなっていま
    す、ハゼもあまり釣れない様子でした。
   9/11日 貝類の会で三浦半島の様子を聞いてきました、やはりあまり良くないようですが、相模湾側のある
   海岸では、南方種のキイロダカラが1300個位採集出来たとの事でした、1991年に同じように大量のキイロダカ
   ラの発生があったとの話も有りました、光沢殻が70%で標本を持って来て見せて頂きましたが、沖縄、奄美の
   方で採集出来るものと変わりませんでした、海流の影響でこんな現象が起きるとの事でした。
    その他、色々のタカラガイの種類を見せて頂きました、ホシダカラ幼貝、ハチジョウダカラ幼貝、ナツメガイモド
   キ(タカラガイの一種)他、南方種が増加しているようです。
   
  2005年9月18,19日
  昨日、今日とまだ暑くセミもないていますが盛期と比べて数はかなり減っています。 二日間通いましたが、  
  昨日、今日とも大した貝もなく、ムギガイ程度でしたがアサリで殻の黄色がきれいな個体が一つ、18日は午前  
  中に運河へ午後から貝のもう一つの同好会に参加、東京湾奥の状況を聞いたり、先週見つかったヒレイトカケ? 
  名前を聞いたり、貝の勉強会も。
    東京湾奥では、京浜運河では半片1個ですが、ゴイサギガイがかなり見られるとの事でした、運河では半片 
   が一つだけですから本当に生息していたのか疑問も有りましたが、これで運河の中にいてもおかしくないと確信
   出来ました。
   また国土交通省、関東地方整備局、東京港湾事務所から発行されているTOKYO PORTAL SIGHTという小冊 
   子に東京の海に暮らす生き物たちの記事が出ていると頂きました、お台場で見つかった上海ガニの写真他が
   載っていて、運河に見られるモクズガニとの比較も出来ました、足には毛が無いように見られて運河で見られる
   モクズガニとは異なる事が分りました。 
    この小冊子、ゆりかもめ新橋総合案内書、りんかい線各駅等においてあるようなので気をつけて見ようと思っ
   ています。
   又、ヒレイトカケガイ?に付いても、K博士に見て頂いた所、この貝の名前は分るとの事でした、又、現在発行  
   されている図鑑には出ていないそうです、後ほど教えて頂くお約束が出来ました。
   私も、結構分らない所が多く有りますので、色々な情報、貝の名前等で色々な方が助けてくれます、又応援
   してくれますので、何とか続いているのかも知れません、一人ではとても出来ないと思っています。
     
  黄色のアサリ、茶色の部分の他は全体が     フグが漂着、過去イザリウオの漂着も有りました。
    鮮やかな黄色です、18日見つけて       クサフグが運河で釣れた事も有りました。 
     19日撮影、色は直ぐに退色する様です。
     塩分は18日 1.25%でした、19日は1.8%と最近では高い値になりました。 雨も最近はなく、大潮なので海水
     の流れが大きく移動しているためと思っています。

  2005年9月24日
     台風の前日とあって、気になる浜の様子を引きが弱いので砂浜の大きさは15m程に、貝を見る場所が
     少ないので20分程、それでも秋としては始めてのウチムラサキの幼貝の打上、今迄で一番大きいですが、ほぼ
     アサリと同じ大きさ非常に紛らわしい、内側もまだ紫色は付かない個体でした。
      もう一つ、ムギガイの黄色系統の色を持つ殻が一つ、北埠頭橋では黄色系統は初めてです、ムギガイが 
     食べるエサの関係と思いますが運河の底の状態も変わってきているのかも知れません。
     塩分は1.25%でした。
    
     左 ウチムラサキ幼貝、右 ムギガイ 今までの殻の色は中央の色、右端の色の出現は初めてです。

   2005年9月25日
  台風はかすって通り過ぎた様です、運河の方には特に何も有りませんでした、貝の方も今日は特別有りませ
    んでした。
     昨日よりも砂浜は小さく、一通り見て直ぐに引き上げ。 今日の水はものすごくきれいでした、まるで真冬の
    状態で、上から見て1m程の底にハゼが沢山いるのが良く見えて釣りをしている人もハゼのいる所を見て良く 
    釣上げていました。 
    何時でも、この状態であってくれればと思います。 
    今日の塩分は昨日と同じ1.25%でした、あまり雨が降らなかったのが幸いしたようです。
  それとこんなグラフを作って見ました、各年度に現れた遇因種を記録から作って見ました。
  1996年から毎年何かしらの貝が運河の中で生育しているのが分りました。
  但し、私が見つけた貝だけですので、実際には見つからずにしまっている貝もあると思いますが
  見つけた種類から概略で判断しています。 

  グラフでは、2004、2005年と現れる種類数が倍増しています、2002年からの高潮の影響と思いますが、
  リストの上では2005年(9月迄ですが)は追加された種類数は、2004年に比べて少ないですが、遇因種から見ると
  2004年を上回ります、それだけ去年、今年と大きな変化が有り特別と思っています。
  2002,2003,2004,2005年の連続した変化から初めてこの様な事が分りました、30年の観察では今迄体験した
  事の無い初めての経験と思っています。
    
2005年10月2日
  今日も北埠頭橋のみです、先週よりかなり潮が引いて、今日はと期待しましたが結果はウネナシトマヤガイの幼貝
  半片、久しぶりのクレハガイ小さくて上部半分欠損が一つ、それとミスジイトカケギリが一つ、ミスジイトカケギリは、シズク 
  ガイが良く打ち上がっている頃に良く見られていた事から、もしかしたらと思っていますが、数が少ないので埋立
  土砂からなのか未だ不明です、今年は数が見られた様なので来年は良く観察して見ればはっきりするかもと
  思っています。
   今日の水は、先週に引き続きとてもきれいでした、塩分は2.0%と久しぶりに高い値でした、水のきれいさと関係
  あるかも知れません。
   午後から神奈川県逗子で開かれた三浦半島の自然に対するシンポジュウムにほんの少しだけ参加して見まし
  た、逗子の海岸と云えば水はきれいで、問題のない海岸と思っていましたが、環境に対して問題が出ているとの
  事でした、このまま放って置くと、海岸生物がいなくなり、砂浜の砂も自浄作用が期待出来なくなるとの事でし  
  た。
   又、海岸を車で走ると一回の走行で踏み潰された海岸生物の半数近くが圧死してしまい、海岸に多量の海藻 
  類が打ちあがっても環境の良い海岸では4日間位で海岸生物の力できれいになってしまうとの事でしたが車で
  走る事によって、その生き物達が死んでしまい、処理しきれないものは腐って悪臭を放つとの説明も有りました。
  先週の遇因分布種の補足ですが、1996年からは毎年何かしらの貝の幼生が流れて来て、着底して育っていま 
  す、1996年は運河に大きな変化があった年です、この年から三番瀬に生きる貝と同じ種類が多く定着を始めた
  年ですが、これには都内ワースト1.2を争う汚いと云われた目黒川に川をきれいにするために前年、下水処理水を
  放水し始めて運河の水もきれいになった事が現在まで毎年見られる遇因種につながっていると思います、又  
  2004、2005年は明らかに他の要因、高潮による東京湾奥への強い流れ込みが外海の貝の幼生を連れてきた
  結果と思っています。
  又、運河の中でこれらの貝が着底し育つ事が出来るほど運河の中は一段ときれいになったと思っています。
 
 2005年10月9日
   天気が悪く、いつ雨が降るか分らないので、今日も北埠頭橋のみです。潮の引きも弱く砂浜も小さく、貝も
   打ち上がってはいましたが、いつもの貝のみで殆ど変化が見られなくなりました。
   最近ちょっと気が付いていつも書き忘れてしまうイガイダマシ、打上の数がかなり減っています。
   2002年から塩分が高い状態で推移していたためではないかと思っています、この貝、運河の外側では殆ど
   見られません、ある程度淡水の影響の強い場所でないと住めない様な感じを持っています、運河の中では
   極く普通に見られていますが日本国内でも生息場所は非常に限られています。又、運河の外へ出られない貝 
   で塩分濃度の低い安定した場所でないと適さない様に見られます、塩分0.5〜1.8%位が適しているのではと
   思っています。
      2004年5月
     2005年10月9日
     2004年との比較ですが、イガイダマシが殆ど写っていません。コウロエンカワヒバリガイもやや減っている様に
     見えます。
  塩分は1.1%と雨で薄くなった様です、又水も先週に比べると少し濁り気味になっていました。
   「志賀島の微小貝」ホームページの方とリンクを致しました、海岸で貝の溜まっている所の貝を手の平に取って
   見てみると小さな貝がたくさん見えます、でもその中には更に目で見る事の難しい更に小さな貝がたくさんいま
   す。もちろん目では見るのは困難なので実体顕微鏡を使って砂から選び出します。私の好きな微小貝の世界
   でもあります。
   最も小さい種類0.5mmのミジンワダチガイをはじめ、肉眼で見ることの難しい貝をきれいな写真で紹介されて
   おります。
       
 2005年10月16日
  今日は天気が良くなるとの予報でしたが、出かける頃に雨が降り始め、潮の引いている時間なので直ぐに止
   むと思ったものの結局止まず、傘をさしての観察に。
    結果はハマグリの半片(シナハマグリではないような、本物のハマグリ見たいな、良く見てみなければ分りま 
   せんが、今迄シナハマグリは結構捨てられているのを見ています、又その場合は必ず複数で見られます。)を1つ。
   最近ハマグリが東京湾で取れたとの話も聞いています、 今日のヤフーのオークションにも千葉県産の本物の
   ハマグリとして出品されていました。
   東京湾ではハマグリは絶滅したと聞いていましたが、今迄細々生き残っていたハマグリが復活して来たので
   しょうか、それとも他からの移入でしょうか未だ検討を要するとの事ですが、でもハマグリが育つ環境にはなって
   来たようです。 他にはヒメシラトリ1合弁とアカニシが普段よりも多く打ち上がっていました。
    10月12日の日本経済新聞の朝刊の文化欄に私の運河の観察30年として、きっかけ、貝から見ての運河が
    きれいになって行く様子について等が紹介されました、偶然にも、このホームページを見つけられての事でし 
    た。  
   塩分は昨日からの雨で0.7%に下がっていました。
 
  2005年10月23日
   やっと天気が良くなって今日は、北埠頭橋と中央公園へ、でも残念ながら今日は昼の干潮は潮が引かない日
   でしたので両方とも特に何も有りませんでした。
    北埠頭橋では砂浜の砂が又少し流された様で砂浜の砂もフワーとした感じで貝もかなり流されて打上の貝は
   少しだけになっていました。
    中央公園も、引きが弱いので砂浜は小さく、貝の打上が少ない状態、おまけに人がたくさんで僅かな貝のライ
   ンも踏み潰されていました。
    でも、両方とも水色は透明感もあり良い状態でした。
   何も無いのも記録としては大事だと思っています、それで何かがあれば記録する事によって変化が見えてくる
   そんな感じがします、1ヶ月、6ヶ月、1年、2年、5年,10年、30年とつながって大きな動きが見えてきます。
   現在の状態は、高潮の影響が極端に現れての運河の中への色々な貝の種類の置き土産とも感じています。
   塩分は北埠頭橋、中央公園とも1.6%でした。
    先週のハマグリですが熊本県のハマグリと比較写真を撮って見ました。
   こちらのスーパーでも熊本県のハマグリを売っていた事も有りますので、食べて捨てられた貝の可能性も有り
   ます、ただ半片1個だけなので捨てられた貝ではないような感じも受けています、今後の観察も必要と思って
   います。
     歯の形、くし状痕は右のハマグリと同じです。
        左 運河で採集       熊本県産ハマグリ 
  
 2005年10月30日
  今日も北埠頭橋へ、先週よりも潮は引きましたが、久しぶりにハナグモリの半片1個、ヒメタニシの壊れたの1個、
    ヒメタニシは淡水の貝でどこかから流れ着いた貝です。
    最近、クレハガイも見つからないです、打ち上がらないほうが元気でいてくれると思っていますが、見つからないと
    さびしい感じもします。
     今日も水はきれいで最近は透明で水色がとても良い感じです。 塩分は1.5%でした。
    10月28日読売新聞の夕刊に気象庁の2100年気温2.5℃上昇の記事の中で2004年の日本の海域で過去
    100年の平均値に比べ6.7cm程高かったと地球温暖化説を裏付ける観測事実が盛り込まれたと記載されて
    いました、京浜運河でもノモグラフの潮位表から見て例年はこの位まで引くのに、なぜ引かないのかなと思う
    事は何回も有りました、ちょうど2002年の砂浜の砂が流されて砂が減ったせいかと思っていたのですが両者 
    混合のダブルの影響かも知れません、ただ今年は最近では行く事が出来なかった所へも行く事が出来ました
    ので収まって来たのかなとも感じています。
     でも、京浜運河で起こっている事が地球温暖化の影響としたら、過去の観察から見ても納得が出来る様に
    感じます、最近の貝の出現状況から見ても海が押し寄せてくるような印象を持っています。
     
     2005年10月28日 読売新聞 夕刊から

 2005年11月3日
   今日も結局運河へ、休みになると習慣的に準備をして体の方が勝手に動く感じで何のためらいも無く当然の如
   く出かけてしまいます。 結局、北埠頭橋と中央公園の両方に。
   北埠頭橋の方は特になし、小型のミドリイガイを1個といっても5cmはあるのですが此処の場所では5cmでは
   かなり小型に見えます。 その他温排水の所で釣り人の釣った貝を見て、キヌマトイガイ、ウスカラシオツガイの幼貝、アカ
   ガイの稚貝を見て、中央公園に久しぶりに打上貝が少し多く、コウロエンカワヒバリガイが目立ちましたが大体何時もと 
   同じで大した貝もなくと思ったら久しぶりにソトオリガイが一つ、合弁で見られました。
    このソトオリガイ、中央公園で定着出来たかの判断は、まだ明確に出来ません。  
          
   中央公園、最近は人の多いのも有りますが、以前と変わらなくなってしまいました。
   石積み護岸へ行って、久しぶりにアラレタマキビを本格的に探して見ましたが見つける事も出来ませんでした。
   コビトウラウズが見られると面白いのですがやはりダメなようです。
   今日の塩分は、両方とも1.8%でした、又水もきれいで透明感が有りました。
 
 2005年11月6日
  今日は北埠頭橋のみ、潮が余り引きませんでしたので砂浜も小さく15m程、だだ砂浜の高さが3日の日と比べ 
  て又10p程高くなっていました、まだ砂浜は少し動いているようです、それでも結構丹念に探して見ましたが
  何時もの常連の貝ばかり、結局打上のホンビノスガイの1.5cm位のを2個、8mm位の1個だけ、春から夏に
  かけての色々な貝が嘘のようです。
  来週は楽しみにしている東京海洋大学の大学祭です、高浜運河、京浜運河の様子でも又聞きに行きたいと思い
  ます。
  ハゼもいつの間にか深場へ落ちて投げ釣りが主体となっていますが数はそれなりに出ているようです。
  今年は2、3回ぐらいしかハゼ釣りをやっただけでいつの間にか盛期を逃してしまった感じで、運河の観察を始めた
  頃は毎週釣りを楽しんでいたのに、今や釣り道具は飾りだけになってしまいました。
  今日の塩分は1.4%で、水はきれいでした。

 2005年11月13日
  今日も北埠頭橋のみ、久しぶりにクレハガイが1個、やはり見られなければどうしたのかなと思ってしまいます、なん
  か一安心、まだ汚いのイメージが付きまとっているのかなとも思っています。
   その他はいつもの常連とどうもヤマトシジミではないシジミが半片一つ、誰かが食べたのを捨てたかとも思いま
  す。
   観察もそこそこに、今日は東京海洋大学の大学祭へ見学に行ってきました、相変わらず人がたくさん、貝の展 
  示を見ていると「運河のいきもの」の紫煙さんが、以前見せて頂きました9cmの大きなホンビノスガイを譲って頂け
  ました、やはりかなり大きい、写真に撮りましたので。   又各種の情報交換も。
        
      右のホンビノスガイで6cm有ります、下は北埠頭橋でも最大級のアサリ(4.6cm)です9cmの半分の大きさ
      ですが、こんなにも違います、ホンビノスガイの水を浄化する力はかなり大きいと思っています。
   それと東京海洋大学の大学祭で、大学のそばのポンドでタツノオトシゴが採集されたと展示していました。
   アマモはないと思いますが、近くでお台場海浜公園、三番瀬でアマモの植え付けをしていますので、もしかした
   ら最近の潮の流れが早い状態でそちらから流されて来たのかも知れません、去年、今年と貝も信じられないよ
   うな種類が見られていますのでそう感じています。しかし東京湾奥でタツノオトシゴがいたなんて最近の東京湾
   の奥も温暖化による影響 ?      
       写真を撮らせて頂きました。 今年10月に取れたそうです。
  今日の塩分は1.6%でした。最近はずっと水もきれいでハゼも良く釣れていました。
 
 2005年11月20日
  今日の潮の引きも弱く、砂浜は小さい状態でしたが貝の打上だけは結構見られました。
   半分見た所で船が通って砂浜の貝は殆ど流れ去ってしまいました、しばらく待って再度打上げて来る貝を見て 
   みましたが特には何時もの貝ばかりでした。
    塩分は1.6%でした。
   午後から貝類同好会の例会に出席、東京湾奥のアサリ漁に見られるホンビノスガイの状況などの話が有り、
   羽田空港の京浜島寄りの外海部で採れた10cmになるホンビノスガイを見せて頂きました。
   現在、東京湾奥では船橋から多摩川まで浅い所であれば何処でも見られる様になっているのではとの話が
   有りました。
    又、東京湾奥のアサリ漁で生貝と採集された貝の一部の写真を資料として頂きました。
   ネコガイ、エゾタマガイ、ホソヤツメタ、ハナムシロに似たムシロガイ?、モミジボラ、コロモガイ、クリンイトカケ、
   レイシガイ、ナミマガシワ、コケガラス、サクラガイ、ウスカラシオツガイ、オオノガイ、ゴイサギガイ、ツキガイモド
   キ、ホンビノスガイ、バカガイ等でした。
    この内、運河の中で見つかっていて、生息不明としているナミマガシワが有ります、合弁として採集が全く
   出来ない状態ですが、非常に新鮮に見えるものが時々見つかります、埋立土砂からのナミマガシワも未だに
   結構多く見られますので判断不能の半片は現生のものかもと考えていますが決定的な合弁が採れないので
   結論が出せない状態でいます。    
    でも、例会では色々の情報を教えて頂けますので、運河の中の状況と周辺との関係等、観察を行う上でとて
   も役に立っていますので有難いと思っています。

 2005年11月27日
  今日も、北埠頭橋のみですが特に何時もの貝だけで、これはと思うものは有りませんでしたが、アサリの内側の
   特に黄色いものとホンビノスガイを少し、特にイガイダマシが減っているのが気になります、又ホンビノスガイの
   1cm位の小さな個体も今は見られません。
    先日、鮫洲の所に目黒川の水を放水する工事の所で古い時代からの鮫洲付近の写真が年代毎に掲示され 
   ていましたので写真を撮って見ました、その内、今回は私の子供の頃遊んだ、未だ大井埠頭が無かった頃の
   写真が有りましたので。
    
     昭和30年頃は、小学生でした、この時代の平和島で良く遊んでいました。
    矢印の下の島になっている所は鮫洲の試験場のある所です、又その下の島は大井競馬場のある島です。
    島の下の所に四角い小さい島が有りますが、これが当時の平和島で、その沖合いのかぎ状の細長い防波堤
    の曲がっている辺りが中の島と呼ばれていたと思います、当時渡し舟が大森海岸と平和島からあって遊びに
    行けました。今は大井埠頭内の陸地の中に埋もれて何処にあったのか全く分らなくなってしまいました。
     当時の平和島の周りは砂地と泥地が広く拡がり、ハゼ釣り、蟹採りと良い遊び場でした。
    今日も運河の水はきれいでした、塩分の方は塩分計の電池切れで次回に。
     
  2005年12月4日
  今日は運河の観察は休みました。
    貝の同好会で三浦半島 黒崎の鼻へ、久しぶりの自然海岸です、運河の様に潮の満引きに関係なく、貝を
    探す事が出来ます。 又、貝の種類も運河に比べて色々な種類が見られますし、本当に自然海岸はいいなあ
    と感じます。
     写真は黒崎の鼻です、磯と砂浜が交互に有ります、打上げ貝は以前と比べると少なく、又種類も減っている
    様な。
        
     下の写真は 今日の採集貝、ワシノハガイ、コビトイトカケ(多分)、ベニバト
                        クジャクガイ、やけに平たいキクノハナガイ、ナワメグルマ、テンガイ、キリオ
                        レガイ
           
     最近は何時も、運河の貝ばかり見ているので普通種でさえ中々名前が出て来なくなってしまいました。
      (年の盛もあるかも。) 
      塩分計が壊れてしまった見たいでしばらくの間、塩分の測定はお休みします。(早く代替機を探します)
    
    2005年12月11日
  今日の潮は朝早くが引きの状態で、早めに行って見ましたが、北埠頭橋では砂浜も小さく、何時もと同じ 
      貝で、特に何も有りませんでした、ただ、砂浜最上部でも、小砂利が多くなってまだ砂が少し流されている
      ようです。
      今日は、中央公園にも久しぶりに。寒かったためか人の出は殆どなく、ゆっくりと見られましたが、こちら  
      もたいした貝もなく、クレハガイのやや白化したものが一つと捨てられた様なホンビノスガイを少し。
      冬になると毎年、これといった貝の打上げも無くなりますが、昨年同時期に比べるとかなり変化が無くなっ
      ています、今は昨年の様にホンビノスガイの幼貝も見られない状態になっています。
      塩分の方は、塩分計を購入して今日使おうとした所、何か調子が悪くて交換を要請中です、採取した水の
      方は保管して、到着次第測定を再開と思っています。  
   2005年12月18日
      塩分計を新たにしましたので 先週の塩分は北埠頭橋1.7%、中央公園2.2%でした。 
      塩分計は塩化ナトリウムの標準を作成して補正しました。
      今日は北埠頭橋のみ、砂浜の砂は少し高さが増しましたが、砂浜も小さく貝の方は何時もと同じ、これは
      と云う貝はヒメシラトリガイのやけに黄色の部分が多い半片位でした。   
      今日は久しぶりに日曜日でも温排水が出ていました、海水を採取する時の水は非常に温かく感じました。
      ただ、今日は今冬一番の寒さと北風のすごく強い日、余計に水の温かさを感じたのかも知れません。
       特に何も無いので温排水口の所へ云って見ました、大きな材木が釣上げられて放置され、ミドリイガイ、ウス
      カラシオツガイが結構付いたままでしたので良く見てみました、一部にフナクイムシの入った跡が有り、もしかした 
      らフナクイムシの類がいるのではと割ったりして見ましたが、棲管の痕跡はあるものの空でした、変わりに
      ウスカラシオツガイとアカガイの幼貝がたくさん、外にはミドリイガイの幼貝が付着していました。
       ここで、運河では85種類目の貝を発見、死んではいましたが木の内部に入り込んでいるコハクノツユを。
      合弁で反射光が虹色に見えるかなり新鮮なものでした。
       この貝も運河で見つかるとは思っていなかった貝です。
        
     約1.5m程の木          木に付着したミドリイガイの幼貝、今はミドリイガイも落ち着いた状態で
                           移入して増え始めた当初で有れば全面にミドリイガイの幼貝が
                           付着して見られたかも知れません。   
     
     フナクイムシの跡が残る端部、ここにコハクノツユが。        コハクノツユ
      隙間にはウスカラシオツガイとアカガイの幼貝がたくさん。
       今日の塩分は2.4%でした、温排水が良く出ていたのと、強い北風で何時もの浜の方に流れていたよう
      です、この影響で高い塩分と見られます。
       
 2005年12月23日
  久しぶりに穏やかな日でした、今日の潮は午後4時頃が一番引きの状態で3時頃から、砂浜は冬の間はあまり 
 引かないので、見る方も余り時間が掛かりませんが、それでも1時間位見て、ウメノハナガイ、3mm程の新鮮な半片を
 1個、今はホンビノスガイの小さいのも打ち上がって来ません、2003年に急増して、2005年更に増えました、2段階で
 増加しましたが来年は少ないかも知れません。
  今日も、少し温排水が出ていました、温排水が出ていると少しホッとします、外側のきれいで塩分の高い海水が
 運河内に流れ込んで来るので、少しは運河の住民にとって厳しい条件が緩和されているのではと思っています。
   今日の塩分は2.4%でした、温排水が出ていたのと、最近雨が降らないので濃い状態で先週と同じ値でした。
  写真は、1981年の時です。 すでに観察を始めていましたが、貝の方は殆ど変化の無いときです。
  この時期は毎週魚釣りがメインで通っていました。
   矢印の沖側が大井埠頭になります。 矢印は前の写真の所と(11月21日の写真)一緒です、沖側に大きく
  大井埠頭の埋立地が出来上がっている事が判ります。
      
 2005年12月29日
   今年度のまとめを。

    12/25日にも行ったのですが、特に何も有りませんでした、塩分は2.5%でした。
   
    年内に運河に行けるか行けないか不明なので今年のまとめを。
   今年は昨年に引き続きすごい年でした、内容的には4種類の追加だけですが、水が非常にきれいになって、
   運河の底がかなり改善しているものと見受けられ、 セキモリガイ、オオギウロコガイ、コハクノツユと運河の
   中では決して見られないだろうと思われる貝が出現しています。   
    その他にも、以前まで1個体の確認のみであったブドウガイの複数の出現、シズクガイの多数出現、又、
   昨年始めて見られた貝も出現し、運河の中は始めて多様性に富んだ様に感じています。
   今までは汚い東京湾奥のイメージが強かったですが、初めて東京湾奥の汚いのイメージからものすごくきれい 
   になっていると実感が持てました、長い観察の中で、この感じは初めて感じるものです。
    昨年は一時的なものかなと感じていて、又直ぐに元に戻るのではないかと感じていました。
   来年も色々な貝に出会える事を期待しています。
    現段階では、運河はとてもきれいになっています、少しずつ昔のきれいだった頃の東京湾に戻っているよう 
    な感じも受けます、本来東京湾は栄養豊富でかなり多様性に富んだものではなかったのではと最近感じて
    います。 東京湾が未だきれいだった頃の貝の標本、リストがあれば比較が出来るかも知れません。
    この現象が何時までも続いてくれたらとも思っています、人間の力、自然の力(高潮の影響?)の二つが合わ
    さって起きている現象と思っています。
 
     このホームページを見て下さっている皆様、良いお年をお迎え下さい。
     ありがとうございました。
     来年も観察は続けて行きます。
     

トップへ
トップへ
トップページへ
トップページへ



inserted by FC2 system